夜がふけて、あたりが静かになったころに、どこかでふくろうの鳴くのが聞こえた。
「ふくろうが鳴くね」

と一人が言った。
 するともう一人が
「なに、ありゃあふくろうじゃない、すっぽんだろう」
と言った。
 彼の顔のどこにも戯れの影は見えなかった。
 しばらく顔を見合わせていた仲間の一人が
「だって、君、すっぽんが鳴くのかい」
と聞くと
「でもなんだか鳴きそうな顔をしているじゃないか」
と答えた。
 皆が声を放って笑ったが、その男だけは笑わなかった。
 彼はそう信じているのであった。
 その席に居合わせた学生の一人から、この話を聞かされた時には、自分も大いに笑ったのではあったが、あとでまたよくよく考えてみると、どうもその時にはやはりすっぽんが鳴いたのだろうと思われる。
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